恋涙
私は急いで家の外に出た。
「ばか!こんな時間に何やってるのよ!」
もう年も明ける。
夜の23時過ぎ。
「ひとつだけ言いたかったことがあって。」
久しぶりに結稀は真剣な顔をする。
「何?」
寒くて腕を組む私に結稀がマフラーをかける。
「俺、お前のこと女として見れんって言ったけど、本当はずっとお前が小学校に入る前から・・初めてあった日からずっと好きだったけぇ。」
少し照れたように笑う。
私は結稀の頭をぺちって叩いてこう言ったんだ。
「そんなこと昔から知ってる。」