恋涙
支え
おじいちゃんが入院してからは、色々と周りが忙しくなった。
おじいちゃんはもう末期の状態だった。
私も出来るだけおじいちゃんと一緒にいた。
だけど、そのうちおじいちゃんの病室に行くのも辛くなった。
段々痩せていくおじいちゃんの姿と、点滴だけで何も食べられない状態。
その頃は一日中病院で過ごすことが多かったからお昼ごはんもよく病院で食べてたけど、やっぱり何も食べれないおじいちゃんの前でごはんを食べるのは少し気が引けた。
それでもおじいちゃんは私たちが遠慮して待合い室でごはんを食べてるところに来て、私たちが食べてるの見てるのが好きだからって言ってた。
そんな優しいおじいちゃんがいなくなる。
そう考えるのが怖かった。
そしてその私の気持ちを理解してくれていたのは結稀だった。