恋涙

遠距離


おじいちゃんがいなくなって宮城まで迎えにきてくれる人がいなくなり、茨城に行くことが出来なくなった。




冬休みはお正月すら行くことが出来ず、お互いの連絡手段は手紙と交換テープ。



会いに行くこともできなかった。





そして2001年、春。



私は中学生になった。



このころからお互いケータイを持ち始めて、連絡は取りやすくなったかな。



それでも毎日メールとかはしなかった。



月に2、3回連絡するくらい。



あんまり連絡すると会いたくてどうしようもなくなるから。





今だったら会いにいこうと思えば土日を利用して会いに行けるけど、当時中学生の二人にとって会いにいくための交通費はどんなに頑張っても出せないものだった。








私たちは遠く離れたところでお互いの知らない世界で生活していた。


















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