恋涙
中学に入学し、私はテニス部に入部した。
本当は陸上部に入ろうと思ってたんだけど、結稀がテニス部っていうのもあったし、仲の良かった先輩に強引に入部させられたんだ。
だけど市の陸上大会のために入部してすぐに陸上部にも顔を出さなきゃいけなくなった。
忙しくてろくに連絡も取れない。
結稀からの短いメールにも返信をする余裕はなく、電話をしても喧嘩をすることが多くなっていった。
初めて大ゲンカしたのは久し振りに私からした電話でだった。
「もしもし。」
「もしもし、ごめん、あんまり連絡できなくて。」
「別にいいけど。」
「何、怒ってるの?」
「怒ってないけぇ。」
結稀の声はいつもよりかなり低かった。
声を聞いてすぐに怒ってることには気づいた。
「怒ってるじゃん!」
「お前が何に対してもクールなところは小さい頃から知ってるけぇ、そこも含めて好きになったけど、たまについていけん時がある!」
「私だって忙しいんだよ。部活だってあるし、陸上の大会だってある。家事だってやらなきゃいけないの結稀だって知ってるでしょう!」
「お前はそうやって何もかも引き受けて、いっぱいいっぱいになった時に俺は必要ないか?」
「そんなこと言ってないでしょ!」
「もう話にならんけぇ!」
結稀はそう言うと一方的に電話を切ってしまった。
本当は陸上部に入ろうと思ってたんだけど、結稀がテニス部っていうのもあったし、仲の良かった先輩に強引に入部させられたんだ。
だけど市の陸上大会のために入部してすぐに陸上部にも顔を出さなきゃいけなくなった。
忙しくてろくに連絡も取れない。
結稀からの短いメールにも返信をする余裕はなく、電話をしても喧嘩をすることが多くなっていった。
初めて大ゲンカしたのは久し振りに私からした電話でだった。
「もしもし。」
「もしもし、ごめん、あんまり連絡できなくて。」
「別にいいけど。」
「何、怒ってるの?」
「怒ってないけぇ。」
結稀の声はいつもよりかなり低かった。
声を聞いてすぐに怒ってることには気づいた。
「怒ってるじゃん!」
「お前が何に対してもクールなところは小さい頃から知ってるけぇ、そこも含めて好きになったけど、たまについていけん時がある!」
「私だって忙しいんだよ。部活だってあるし、陸上の大会だってある。家事だってやらなきゃいけないの結稀だって知ってるでしょう!」
「お前はそうやって何もかも引き受けて、いっぱいいっぱいになった時に俺は必要ないか?」
「そんなこと言ってないでしょ!」
「もう話にならんけぇ!」
結稀はそう言うと一方的に電話を切ってしまった。