転入生な彼女
「おい、喋れねーのか?」
「・・・アナタに興味はありません。ただ、アナタの髪の色と同じ色の髪をした、知り合いを思い出していただけです」
「あぁ?俺が目の前にいるのに他の奴だぁ?お前、頭壊れてんのか」
あぁ、これが世間一般的にいう“ナルシスト”という奴・・・
確かに美形といわれるに相応しい容姿をしている
でも、興味ない。まったく興味がない
それに・・・
「アキの方が、かっこいい・・・」
「あ゛?」
「すみません、何でもないです」
つい、本音が・・・
「・・・で?お前、ここで何してんだよ」
「迷いました」
「どこ、行きてーんだ」
「職員室です」
「連れてってやる。ついてこい」
それはありがたいから、素直についていく
それにしても、最初と何だか喋り方も雰囲気も違う
まぁ、関係ないからいいけど・・・