転入生な彼女
「あの・・・?」
「お前・・・何かあれだな。うん・・・新鮮だ」
「そうですか?」
「その、興味なさ気な感じも」
「まぁ、基本他に興味なんてありませんし」
自分の領地に他人が土足で踏み込んでくることほど
嫌いなことはない
でも、それはあたしだけじゃなく全員そうだと思うけど・・・?
「あたしは、あたしのモノにしか興味ありませんから」
そう言えば、苦笑いが返ってくる
「んなこと、前にも聞いたな」
「前にも?」
「ん?あぁ、気にすんな」
「それなら、気にしないことにします」
そこで会話が途切れると
先生はまた、無言で歩きだす
あたしは、その後ろについていく
今度は、何も会話もない
始終無言のまま、教室についた
「呼んだら入ってこい」
「はい」
先生は、あたしを廊下に残して教室に入っていった