時を駆けた夏 ~また、君に恋をする~



「…――哉太?」



哉太は何故か…切なそうな、考え込むような顔をしていた。



でも、それも一瞬で、哉太はすぐに――



「あ、ああ。ほんと、夏は色気より食い気ってやつだよな」



…いつもの、哉太に戻った。



――…どうしたんだろう?



「だよなぁ~! 色気より食い気女か…、夏は」



…でも、そんな考えも、輝の失礼極まりない一言で吹き飛んだ。




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