時を駆けた夏 ~また、君に恋をする~




「私は……、いない、けど」


「やっぱ、そっか。そう言うと思ったよ。夏は」


「うん。…葉月は?」


「え?」


「葉月は…どうなの?」


「わ、私?」


「君だよ」




葉月は自分を指差して、目を丸くしていた。



私が聞き返してくるとは思ってなかったみたいだ。






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