時を駆けた夏 ~また、君に恋をする~




「――ん?」



キラリ、と。



夕陽の光に反射して光っている〝何か〟がこちらへ転がってきた。




何だろう、と思いながらその場に屈んで、転がってきた〝それ〟を手で受け止める。



立ち上がって握った手を開くと、また〝それ〟は光に反射してキラリと輝いた。




私の手の中の青く球状の、〝それ〟は――




< 53 / 68 >

この作品をシェア

pagetop