時を駆けた夏 ~また、君に恋をする~



棒読みの言葉を発しながら、苦笑いで振り向く。


葉月は今にも『何で!?』と言いそうな驚いた顔をしながら、こちらへ駆け寄ってきた。



「私より先に着くって早くない?! 水筒、取りに行ったんでしょ?」


「あー…、うん」


「じゃ、何で?」



…さぁ、どう誤魔化そうか。


今までの経緯を話したところで、信じてくれるわけがないし…、どうしよう!!



何か、上手い誤魔化し方は……




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