teacher's paradise 。




一緒にいると幸せな気持ちになれると言うか、落ち着くと言うか…。




何気ない会話が楽しくて、つい笑ってしまう。




「ごめんごめん、話逸れちゃったね。」




もうリコ-ダ-とか正直どうでもいい。




先生と、一緒に居れさえすれば何だっていい。




「で、どこが分からないの?」




教科書が目の前に出されると、すでにディズニ-メドレ-のペ-ジが開かれていた。




「えっと…ハイホ-が分からなくて…」




真面目な話し、本当に分からない。




「一番最初のFに♭がついてて、よくここ間違えたまま覚えてる人いるから-…」




気づけば完全下校の時間になっていた。




時間というものは、こんなに早く進むものだっただっけ?




やはり落ち着く人といると、短く感じるのだろうか。




「保稀さん、よくここまで出来るようになったね。」




確かに自分でも驚くぐらい吹けるようになった気がする。




「私、吹けるようになっても先生に教えて欲しいです。」


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