「愛」 -レンタル彼氏-【完結】
家に到着して、自分の部屋がある二階を見上げた。
一段一段、階段を上って行く。
少しずつ、気持ちも重くなるが俺はまた上がる。
今日、帰らないと帰る事が出来なさそうだったから。
階段を上りきった後、俺は自分の部屋の前まで歩く。
たくさん柵にかかってる傘とか。
そんなのが、俺の見慣れたこの家で。
目の前まで来ると、鍵を差し込み意を決してガチャリと扉を開けた。
怒られる覚悟なら出来ている。
少しずつ、扉を開けてから中に入った。
玄関には履き潰した俺の靴と、女らしさの欠片もない、母親の靴が数足。
「おふくろー」
帰って来たにも関わらず、何も声がかかって来ない事に疑問を持った俺は玄関からそう呼ぶ。
だけど、返事は返って来ない。
現在、時刻は午前5時半を回ったとこ。
こんな時間に部屋にいないわけない。
幾ばくかの不安を抱きながら、
「おふくろ」
再度声を出した時だった。
一段一段、階段を上って行く。
少しずつ、気持ちも重くなるが俺はまた上がる。
今日、帰らないと帰る事が出来なさそうだったから。
階段を上りきった後、俺は自分の部屋の前まで歩く。
たくさん柵にかかってる傘とか。
そんなのが、俺の見慣れたこの家で。
目の前まで来ると、鍵を差し込み意を決してガチャリと扉を開けた。
怒られる覚悟なら出来ている。
少しずつ、扉を開けてから中に入った。
玄関には履き潰した俺の靴と、女らしさの欠片もない、母親の靴が数足。
「おふくろー」
帰って来たにも関わらず、何も声がかかって来ない事に疑問を持った俺は玄関からそう呼ぶ。
だけど、返事は返って来ない。
現在、時刻は午前5時半を回ったとこ。
こんな時間に部屋にいないわけない。
幾ばくかの不安を抱きながら、
「おふくろ」
再度声を出した時だった。