「愛」 -レンタル彼氏-【完結】
彼女にはすぐ誰だと、問いただした。
だけど、悪びれた様子もなく、しれっと

「彼氏」

そう言ったんだ。

じゃあ、俺は何なんだと。
そう尋ねるが俺も彼氏だと言う彼女に、思考が付いて行かない。


もう、ダメだと思った。

だから、俺はその場で別れを告げた。


別れた俺に、告白する女は多かったけど。
でも、結局あの女と同じ様に他の男の元へ行ってしまうのだろうと。

信じる事が出来なかった。


そこで、普通なら遊び人にでもなってしまうのかもしれないが、俺はならなかった。
ただ、女と付き合う事を拒絶した。

傷付くぐらいなら、一人でいい。


そう、思う様になった。




そうして、俺は中学三年になり。
一か月前、くるみと出会った。





この出会いが必然だったのか。
偶然だったのか。

それは俺にはわからない。
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