「愛」 -レンタル彼氏-【完結】
翌日から。
仕事が終わると、くるみから電話があって、その日の愚痴を聞いたり。
そのまま、眠りに就く事もあればご飯に行く事もあったり。
そんな事が一ヶ月も続いた。
もう、くるみからの電話を受ける事は日課となっていた。
休みの日にどこか行く事もあったけど、近場の公園とか、駅前とかそんなもんだった。
俺があまり出かけられるだけのお金を所持していなかったし。
しっかりとしたデートをするなら、やっぱり俺が出してあげたかった。
男としてのプライドと、くるみを守りたいと思ったから。
くるみはそんな事、全く気にしてなかったけど。
今日もくるみの仕事帰りにご飯を食べに行く約束をしていた。
最初に出会った駅前が、俺達の定番の待ち合わせ場所になっている。
「よっ」
そこにグレーのピンストライプが入ったスーツに身を包んだくるみがやってくる。
それからの第一声がそれだ。
チョップする形で片手をあげているその姿は、女らしさの欠片もない。
「よっ、て…」
呆れた顔でくるみを見ると、くるみは上機嫌に笑う。
俺のそんな反応も、くるみは慣れっこだ。
仕事が終わると、くるみから電話があって、その日の愚痴を聞いたり。
そのまま、眠りに就く事もあればご飯に行く事もあったり。
そんな事が一ヶ月も続いた。
もう、くるみからの電話を受ける事は日課となっていた。
休みの日にどこか行く事もあったけど、近場の公園とか、駅前とかそんなもんだった。
俺があまり出かけられるだけのお金を所持していなかったし。
しっかりとしたデートをするなら、やっぱり俺が出してあげたかった。
男としてのプライドと、くるみを守りたいと思ったから。
くるみはそんな事、全く気にしてなかったけど。
今日もくるみの仕事帰りにご飯を食べに行く約束をしていた。
最初に出会った駅前が、俺達の定番の待ち合わせ場所になっている。
「よっ」
そこにグレーのピンストライプが入ったスーツに身を包んだくるみがやってくる。
それからの第一声がそれだ。
チョップする形で片手をあげているその姿は、女らしさの欠片もない。
「よっ、て…」
呆れた顔でくるみを見ると、くるみは上機嫌に笑う。
俺のそんな反応も、くるみは慣れっこだ。