「愛」 -レンタル彼氏-【完結】
「……遅い」
現在、時刻は19時を回ったところ。
普段ならとっくに連絡が来ている。
くるみの仕事は大体定時に終わる。
それが17時。
そこからどんなに遅くても、18時までには連絡来ていた。
残業がある時も然り。
こんなに連絡がないと、流石に俺も心配になってそわそわし始めた。
携帯を取り出し、くるみへと電話をかける。
コール音だけ、ずっと響き続ける携帯。
繋がらないと共に不安も増える。
どうしてだろう。
こんな事初めてで、まさかくるみに何か起こったのではないだろうかと本気で心配を始めた時だった。
震える携帯。
見ると、ディスプレイにはくるみの名前。
待ち焦がれていた相手からの着信にホッと胸を撫で下ろしてから、俺は通話ボタンを押す。
「くるみ!」
「あ、千里?」
俺の心配してる声をよそに、くるみはいつもとなんら変わらない声を出した。
「千里じゃねえよ。
何かあったのか?」
「ううん、違うよ。遅くなってごめんね」
「何だよ、それ…」
現在、時刻は19時を回ったところ。
普段ならとっくに連絡が来ている。
くるみの仕事は大体定時に終わる。
それが17時。
そこからどんなに遅くても、18時までには連絡来ていた。
残業がある時も然り。
こんなに連絡がないと、流石に俺も心配になってそわそわし始めた。
携帯を取り出し、くるみへと電話をかける。
コール音だけ、ずっと響き続ける携帯。
繋がらないと共に不安も増える。
どうしてだろう。
こんな事初めてで、まさかくるみに何か起こったのではないだろうかと本気で心配を始めた時だった。
震える携帯。
見ると、ディスプレイにはくるみの名前。
待ち焦がれていた相手からの着信にホッと胸を撫で下ろしてから、俺は通話ボタンを押す。
「くるみ!」
「あ、千里?」
俺の心配してる声をよそに、くるみはいつもとなんら変わらない声を出した。
「千里じゃねえよ。
何かあったのか?」
「ううん、違うよ。遅くなってごめんね」
「何だよ、それ…」