「愛」 -レンタル彼氏-【完結】
「他にやってるヤツは?」
「………」
西園寺は吏紀の前に座ると、吏紀の髪の毛を掴んで引き上げる。
自分の顔の前まで持って来ると、吏紀と視線を合わせた。
吏紀の顔は血だらけで、腫れあがっている。
「お前に拒否権はない。最初からな」
「…………」
「あ」
思い出したかのような声を出すと、西園寺はくるっと俺の方に顔を向けた。
それにドキっとする。
「いい機会だ。千里も聞いておけ」
そうやって、言って西園寺は口角を上げる。
その笑顔に底知れぬ恐怖を感じた。
「お前らレンタル彼氏、Sランクはチップが埋め込まれてる」
「……ち、っぷ?」
俺は震えた声で西園寺に問い返す。
西園寺はそんな俺の顔を見てまたニッコリと笑う。
「そうだ。チップだ」
西園寺は吏紀の髪の毛を掴んだまま立ち上がると、吏紀の首の後ろを空いてる手で指す。
「ここにな、埋め込んだ」
「………」
「初日、首の後ろが痛くなかったか?」
咄嗟に俺はその場所を触る。
まだ完治してなくて、でこぼこしている箇所を撫でた。
「………」
西園寺は吏紀の前に座ると、吏紀の髪の毛を掴んで引き上げる。
自分の顔の前まで持って来ると、吏紀と視線を合わせた。
吏紀の顔は血だらけで、腫れあがっている。
「お前に拒否権はない。最初からな」
「…………」
「あ」
思い出したかのような声を出すと、西園寺はくるっと俺の方に顔を向けた。
それにドキっとする。
「いい機会だ。千里も聞いておけ」
そうやって、言って西園寺は口角を上げる。
その笑顔に底知れぬ恐怖を感じた。
「お前らレンタル彼氏、Sランクはチップが埋め込まれてる」
「……ち、っぷ?」
俺は震えた声で西園寺に問い返す。
西園寺はそんな俺の顔を見てまたニッコリと笑う。
「そうだ。チップだ」
西園寺は吏紀の髪の毛を掴んだまま立ち上がると、吏紀の首の後ろを空いてる手で指す。
「ここにな、埋め込んだ」
「………」
「初日、首の後ろが痛くなかったか?」
咄嗟に俺はその場所を触る。
まだ完治してなくて、でこぼこしている箇所を撫でた。