「愛」 -レンタル彼氏-【完結】
「……何」
「あ!…もしもし」
「……で、何か用?」
「何度も、ごめんね。
もう連絡しないから…だから、最後にお姉ちゃんに会ってくれないかな」
「……会う?」
「うん」
「意味がわからねえよ」
「お願い。明日、墓参り行くから一緒に行こう」
「………わかった」
これで、もしかしたら。
やっと、くるみと決別出来るのかもしれない。
そう、思ったら俺の口からは自然とそう出ていた。
俺の言葉に純粋に喜ぶ愛海。
好きだと言ってる男ともう、会えないかもしれないのに。
簡単に待ち合わせ場所を決めると、電話を切った。
翌日。
結局、俺は眠れなかった。
睡眠薬に頼るのも気が引けて。
だけど、妙に頭は冴えていた。
待ち合わせの時間より、15分早く到着してしまった俺。
当然、まだ愛海は来ていないだろうと思っていたが意外にもそこにいた。
「…早いな」
「千里も」
愛海は俺の側に来て横に並ぶ。
いつもなら自然な流れだったが、少しぎこちない。
「あ!…もしもし」
「……で、何か用?」
「何度も、ごめんね。
もう連絡しないから…だから、最後にお姉ちゃんに会ってくれないかな」
「……会う?」
「うん」
「意味がわからねえよ」
「お願い。明日、墓参り行くから一緒に行こう」
「………わかった」
これで、もしかしたら。
やっと、くるみと決別出来るのかもしれない。
そう、思ったら俺の口からは自然とそう出ていた。
俺の言葉に純粋に喜ぶ愛海。
好きだと言ってる男ともう、会えないかもしれないのに。
簡単に待ち合わせ場所を決めると、電話を切った。
翌日。
結局、俺は眠れなかった。
睡眠薬に頼るのも気が引けて。
だけど、妙に頭は冴えていた。
待ち合わせの時間より、15分早く到着してしまった俺。
当然、まだ愛海は来ていないだろうと思っていたが意外にもそこにいた。
「…早いな」
「千里も」
愛海は俺の側に来て横に並ぶ。
いつもなら自然な流れだったが、少しぎこちない。