「愛」 -レンタル彼氏-【完結】
深夜。
既に俺は眠りに就いていて、気付いたのは“そいつ”が中に入ってきてからだった。
「ちっさとーーー」
近所迷惑も一切考えず、でかい声で部屋に入るとガタガタとまたどでかい音を出しながら何やらしている。
うっすら目を開けてから、起き上がると思いっきりしかめっ面をしながら玄関を見た。
「……愛」
俺が溜め息を吐きながら、呟く様に言うと当の本人は満面の笑みで俺を見る。
「千里!ただいま!」
「……おかえり…」
今、何時だよ。
何でそんなテンションなんだよ。
こっちは寝てたっつーの。
「お土産お土産っ」
語尾に音符マークがついてるんじゃないかと思うほど弾んだ声を出すと、愛はキャリーバッグを探る。
ぽいぽいと、そこら中に中身を投げていってあっという間に部屋は惨事に。
呆れてもう、言葉が出ない。
「あったあった~」
そんな俺とは対照的に、上機嫌の愛は俺へのお土産とやらを見つけると無邪気に近付く。
「はいはい、見て見て」
「……」
はいも、見ても…一回でいい。
心の中でそう呟くと、俺はそのお土産の包みを開けた。
既に俺は眠りに就いていて、気付いたのは“そいつ”が中に入ってきてからだった。
「ちっさとーーー」
近所迷惑も一切考えず、でかい声で部屋に入るとガタガタとまたどでかい音を出しながら何やらしている。
うっすら目を開けてから、起き上がると思いっきりしかめっ面をしながら玄関を見た。
「……愛」
俺が溜め息を吐きながら、呟く様に言うと当の本人は満面の笑みで俺を見る。
「千里!ただいま!」
「……おかえり…」
今、何時だよ。
何でそんなテンションなんだよ。
こっちは寝てたっつーの。
「お土産お土産っ」
語尾に音符マークがついてるんじゃないかと思うほど弾んだ声を出すと、愛はキャリーバッグを探る。
ぽいぽいと、そこら中に中身を投げていってあっという間に部屋は惨事に。
呆れてもう、言葉が出ない。
「あったあった~」
そんな俺とは対照的に、上機嫌の愛は俺へのお土産とやらを見つけると無邪気に近付く。
「はいはい、見て見て」
「……」
はいも、見ても…一回でいい。
心の中でそう呟くと、俺はそのお土産の包みを開けた。