「愛」 -レンタル彼氏-【完結】
「ストラップは…つけられないが、気持ちは嬉しい」
「千里…」
少しずつ笑顔になる愛を見つめる。
「…愛」
「千里」
静かに愛は瞼を閉じる。
俺も同じ様に閉じて、愛にそっと口付けをした。
それから、するりと愛の背中に手を滑らし、羽織っているカーディガンの中へと手を入れる。
ゆっくり、愛の素肌が露になっていく。
愛も俺の体を弄って行く。
一週間なんて。
長くもないのに。
これからの未来の事を考えたら、全然短いのに。
愛の肌が、恋しかった。