「愛」 -レンタル彼氏-【完結】
「ねえ、千里って好きな食べ物って何?」
「特にない」
「えええ?」
「強いて言うなら…米」
「何それ、米って抽象的すぎる」
「まーとりあえず何でも食えるよ。嫌いなものはない。
好きなものもないけどってだけ」
それに何か考え込むような仕草を見せる愛海。
何か考えているんだろうなと、気にしない俺。
コンビニが見えてきた辺りで、唐突に愛海が話し出した。
「千里を胃袋でゲットするのは無理…なのかな」
「…は?」
何だ、それ。
「男を掴むなら胃袋、とか言うじゃん」
「知らねえけど」
「だけど、千里料理じゃ釣れなさそうだし」
「……」
「うーん、どうしたら好きになって貰えるだろうかって考えてるの」
「なあ、愛海」
「え?」
俺は足を止めると、愛海を見る。と、同時に愛海も足を止めた。
「特にない」
「えええ?」
「強いて言うなら…米」
「何それ、米って抽象的すぎる」
「まーとりあえず何でも食えるよ。嫌いなものはない。
好きなものもないけどってだけ」
それに何か考え込むような仕草を見せる愛海。
何か考えているんだろうなと、気にしない俺。
コンビニが見えてきた辺りで、唐突に愛海が話し出した。
「千里を胃袋でゲットするのは無理…なのかな」
「…は?」
何だ、それ。
「男を掴むなら胃袋、とか言うじゃん」
「知らねえけど」
「だけど、千里料理じゃ釣れなさそうだし」
「……」
「うーん、どうしたら好きになって貰えるだろうかって考えてるの」
「なあ、愛海」
「え?」
俺は足を止めると、愛海を見る。と、同時に愛海も足を止めた。