短編 小さな恋物語
小さな恋物語
お葬式……
親を失い途方にくれていた私。
後ろでは誰が私を引き取るかでモメている。
そんな時…
「ご心配なく。この子は僕の家に引き取りますから。」
と1人の高校生が名乗り出てくれた。
あの人は確か……いとこ…?
そういえば、いとこで同い年の子が1人暮らししてるって聞いたな…
「なにいってるの!まだ貴方は高校生でしょう?」
「私も高校生ですよ?叔母さん。……それに、あなた方は口ではそう言ってるけど、本当は良かったと思ってるんじゃないんですか?」
「なっ?!貴女、引き取ってもらう分際で何を言ってるの!?」
「別に私は一言も引き取ってほしいなんて言ってません!」
「そう。貴女がそこまで性格の悪い子だとは思わなかったわ。皆、帰りましょう。」
――ゾロゾロ
「ありがとうございました。おかげで1人暮らしをする勇気が出ました。では……」
「君は本当に昔から変わらないんだね。」
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