幼なじみ恋愛
「そういえば
香奈さっき俺に
なんか聞こうとして
なかった?」


教室に帰る途中に
俊に聞かれたけど


「ううん。
やっぱなんでもないっ!」


また今度に
しようと思って
聞かないことにした。


「そっ?
じゃあ早く行こっ!
チャイム鳴る!」

俊は私の手を掴んで
走り出した。


俊はこんなの全然
なんともないだろうけど
私は心臓バックバク
なんだよ・・・?


「間に合った~!
じゃあまたなっ」


俊が手を離そうと
したとき・・・


ぎゅっ・・・


「あの・・・香奈?
手・・・//」


「あっ・・・
ごっごめんっ//」


思わず俊の手を
掴んでしまっていた。


もう少し・・・
繋いでたかったな//


「えと・・・ごめんね//
じゃあまた後でっ。
・・・えっ?」


手を離そうとしたら
今度は俊に手を掴まれた。


「俺だって・・・
離したくないよ?」


私の気持ちを
見透かしている様な
その言葉に胸が高鳴る。


さりげない上目使いで
顔を覗き込むように
至近距離で
見つめられたら・・・

そんなのっ・・・
反則だよっ//

ドキドキしすぎて
言葉が出てこないっ。


「…また後でなっ。」


俊は私の頭を
軽く撫でてから
自分の教室に入って行った。

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