幼なじみ恋愛

油断

「俊に香奈ちゃん!
おはよっ!」


朝、学校に着くと
門のところで片岡先輩に会った。


「おはようございますっ。」


私は昨日みたいに
軽く会釈をしたけど・・・


「おはよう大ちゃん。」


俊は昨日のことを
まだ気にしてるんのか
俊は片岡先輩を
軽く威嚇しながら
私の手をグイッと引いて
少し自分の方に寄せた。


「俊~。
そんなに威嚇しなくても
いいじゃん!
なんもしねーって!」


「大ちゃんに
油断は禁物だから!
念のため・・・ね?」


「俺そんな信用ないの!?
ねえ香奈ちゃんどう思う?」


「ほらっ!また!
・・・もう!教室行くよ!」


そう言って
俊は私の手を引いて
教室に向かった。


「俊?朝からそんな
冷たくしなくても
いいんじゃないかな?」


「いいのっ!」


「そっ…そう?」


俊はさっきから
ずっとこんな調子。


「だから!
大ちゃんのことばっか
気にしてないでよ!」


俊がふくれっ面で言った。


「ごっごめん・・・。」


「じゃあまた後でねっ!」


そんなこんなで
お互い教室に入った。


< 81 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop