こちらミクモ探偵事務所5

「まぁ、実際は小さく音が鳴るらしいんですが。
でも、その危険性からエアーガンはともかく、法律で作るの禁止されてるんです」

「そっか。残念だなぁ」

「……羽兎さん、今何考えてたんですか?」

「何でもないですよ!」

エヘヘと笑い、頭を掻く。
恵一が困ったように眉を下げた。

そして、二人は隆宏に向き直る。

「サイレンサー、作ったことありますか?」

「一回だけやったことならあります。噂は本当かなって」

「そうですか……」

「いざ作ろうとしたときに、やり方が分からなかったので父に教えてもらいました」

「信夫さんに……?」

紘哉の眉が小さく寄る。
隆宏は嬉しそうに頷いた。

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