こちらミクモ探偵事務所5
「……何だ?」
かなり奥の方に入っている。
紘哉はそれを何とか掴んで、引っ張り出した。
四角い、小さな赤い箱だ。
箱を開けてみる。
「これは……!」
中身を見た途端、紘哉の顔色が変わった。
「え?何?どうしたの!?」
羽兎が嬉しそうに駆けてくる。
彼女は紘哉から引ったくるようにして、箱を奪った。
「うおぉぉ!?」
「羽兎さん、驚くのは分かりますが、もうちょい女のコらしい声出しましょう?」
「驚いたときなんて、みんな野太い声がでるもんですよ!」
羽兎が恵一に、赤い箱を押し付ける。
彼は箱を開けた。
「……銃弾?しかも、全く使ってない」
「何でこんなところにあるんだろう?」