こちらミクモ探偵事務所5

「謝るなって!こんなの何か、いつもの紘哉じゃないみたいで気持ち悪くて吐き気するから」

「お前……いつの間にその変な暴言スキル身に付けたんだよ」

「ありがとう!」

「いや、褒めてないから」

くだらない会話を繰り返す。
一段落ついたところで、紘哉が口を開いた。

「どうだ?犯人は分かったか?」

「さっぱり」

まさにお手上げ状態。
恵一は、両手を上に挙げた。
それを見た紘哉がげんなりとした顔をする。

「……頭使ってるか?」

「それなりに」

「そろそろ本格的に動かさないと、脳みそ腐るぞ」

「んなことねーよ!」

カラカラ笑いながら、手を振る。
紘哉はあからさまに嫌な顔をした。

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