こちらミクモ探偵事務所5
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「花形さん、大丈夫ですか?」
羽兎が恵一に近寄り、その肩を揺さぶる。
恵一は彼女になされるまま、呆然と口を開いた。
「頑張ったとか、ここまでよくやったとか言ってくれるかと思ったのに……」
「俺がそんなこと言うような奴に見えるか?」
遠くから紘哉が言葉を掛ける。
恵一はキッと紘哉の事を睨んだ。
「それでも、さっきのは酷すぎるだろ!」
「何言ってるんだよ。第一、俺が解き明かしたトリックを、そのまま棒読みで言う奴があるかよ」
「ここにいるよ!」
「そう言う問題じゃねぇ!そんな奴に労いの言葉なんか掛ける価値もねぇよ」