こちらミクモ探偵事務所5
見えない容疑
「信夫さんに掛けられた容疑の事は置いといて……まずは、殺人事件の事を明らかにさせましょう」
凛とした口調で紘哉が言う。
一同は、固唾を飲んだ。
「まずは犯人の事です。確かに信夫さんは犯人ですが、彼は人を殺していません」
「え?どう言うこと?」
羽兎が不思議そうに訊く。
紘哉は彼女を一瞥し、答えた。
「簡単に言うなら、彼は共犯者と言うことです。中村さんを殺した人は、別にいます」
「……」
一気に空気が緊張する。
紘哉はポケットから赤い箱を取り出し、テーブルの上に置いた。
千尋がしゃがんで、まじまじと箱を見る。
「何?コレ?」
「銃弾です」
「いやっ!!」