こちらミクモ探偵事務所5
それと同時に、どこからか破裂音が聞こえてきた。
例えるなら、運動会で使われるピストルのような音。
「……何?今の……」
誰が呟いたのかも分からない。
一同は顔を見合わせ、慌てて部屋のドアを出た。
バタバタと階段を駆け降りる。
降りたところで、おろおろとするみどりと信夫に出会った。
「お母さん!今の何!?」
千尋が問い詰める。
みどりは何も言わず、困ったように首を振った。
「音の出所が分からない。取り敢えず、手分けしましょう!」
そう言って、三人は廊下の奥へと走っていった。
取り残された四人。
「もしかしたら……」
場所を思い付いたのか、紘子がサンダルを引っかけ、外へ出ていった。
それを追い掛ける残りの人々。