こちらミクモ探偵事務所5

「第一、まだやってもないのにロクな事がないとか言えないでしょ。
別に、相手の機嫌取る必要なんて無いし……」

「だったら、どうやって情報聞き出すんだよ?」

「それは……単刀直入に!」

「……ダメだコイツ」

紘哉は呆れたようにため息をつき、運転席の男に目を向ける。
一瞬、何故か男が震え上がった。

「お前は来んのか?」

紘哉の問いに、男は首を振る。

「いや、無理だ。警察は民事介入しちゃいけない決まりなんだよ」

そう言って、男は困ったように笑った。

< 6 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop