こちらミクモ探偵事務所5

「それでまぁ、弾は体内から発見されたんだよな」

「貫通しなかったのか」

「時計撃ち抜いてたからな。普通だったら死ななかったかもしれないけど、運悪く……」

想像しただけで鳥肌が立ってくる。
紘哉は眉を寄せ、羽兎は軽く咳払いをした。

「悪い悪い。じゃあ、先に進めるよ!
で、その体内から発見された弾は、近くに落ちていた銃と線条痕が一致した」

「線条痕(せんじょうこん)?何それ?」

羽兎が不思議そうに首をかしげる。
そして、恵一の方を見た。

「花形さん、線条痕って何ですか?」

「紘哉くん、線条痕って何ですか?」

すかさず恵一が紘哉の顔を見た。
紘哉はもう呆れることしかできない。

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