秘密の片思い 番外編③
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「ただいま~」


玄関のカギは空いている。


しかし、シーンと静まり返り誰もいないのではないのかと思う。


「お母さん?」


愛はリビングのドアを開けた次の瞬間、クラッカーの音が耳を襲った。


パンパーン!!!


「お帰りなさい!愛ちゃん!」


耳を軽く塞いだ愛の目の前に日菜が立っていた。


部屋の中には両親と弟たちがいた。


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