秘密の片思い 番外編③
後半、開始早々に日本チームにチャンスがきた。


ドリブルで相手ゴール前まで来た郁斗は、相手に阻まれながらもゴールに向かってシュートを打つ。


次の瞬間、サポーターの歓喜の声が上がった。


郁斗のシュートが見事にゴール隅に突き刺さったのだ。


これで1-1。


その後、得点が得られない時間が過ぎていく。


残り時間は少ない。


愛は祈るような気持ちでずっと郁斗を目で追っていた。


そして残り3分、郁斗がボールを死守し相手ゴールに走った。


4人の相手を自分に引きつけた郁斗は倒れ込みながらも、FWにボールをける。


仲間に希望を託したそのボールは見事、弧を描いてゴールに入った。


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