秘密の片思い 番外編③
「あっ……」


「でも、まだ食べ足りないな」


太腿の内側を撫でる指に身体が無意識に震える。


「な、なにを食べる?」


後頭部を引き寄せられ、唇が重なる。


あたしだと言って欲しい。


愛は甘く掠れた声で聞いた。


「イチゴがいい。口移しで」


太腿に触れていた手は、愛の長い黒髪を弄んでいる。



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