秘密の片思い 番外編③
イチゴのリクエストで愛は振り向き加減で手を伸ばした。


その時、胸元の合わせ目から入り込む手を感じて、愛の身体は小さく揺れる。


「っ……あ……、だ、だめ。今は触らないで」


「どうして?」


口元に笑みを浮かべた郁斗。


指が敏感な頂に触れる。


「やっぱりイチゴよりこっちが食べたい」


郁斗は愛のイチゴを持っている手を口元に持っていくと、それを半分噛み、残りを愛の口にそっと押し込む。


イチゴを食べさせられているのは愛の方で、味などわからないほど、郁斗の指に全神経が行ってしまう。


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