秘密の片思い 番外編③
「郁斗……」


「もう限界だ。ベッドで誘惑されるよ」


郁斗は愛のこめかみにキスを落とすと、抱き上げた。


******


ベッドに横たえられると、ふと郁斗の願い事を思い出した。


これから甘い時間になるというのに、思い出してしまい気になる。


郁斗の指はウエストの紐の結び目を外そうとしている。


「郁斗、願い事って……?」


「ん? 突然、ムードのないことを言うなよ」


苦笑いを浮かべる郁斗。



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