秘密の片思い 番外編③
疲れているのも無理はないだろう。


むき出しの肩にふんわりとキスを落とすと、愛はサテンのナイトウエア―を身につけて寝室を出た。


郁斗と話をしたせいか、興奮していて眠れなかった。


火照った身体を冷やすにはシャワーもよいかと思ったが、郁斗に愛された余韻に浸っていたかった。


リビングの窓を開け、ベランダに近いソファに膝を抱えて座った。


ぼんやり外を見ていると、不意にローブが肩に掛けられた。


「どうしてこんなところに? 眠れないのか?」


隣に座った郁斗は愛の身体を持ち上げ、抱き込んだ。


< 79 / 82 >

この作品をシェア

pagetop