†遥恋†

はぁ…まただ…


あたしが中学生になったころから始まった親のケンカ


最初はただの口喧嘩だった


でもそれはだんだんとひどくなっていったんだ…


ドアの向こうから聞こえてくるお皿の割れる音、何かが壁に当たる音…


怖い怖い怖い…もう嫌…


そんなあたしを守ってくれたのは大好きなお兄ちゃんだった…


『大丈夫、大丈夫。俺が
いるから。』


「う、うん。」


そう言ってずっと助けられてきたんだ。



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