◇天使ノ恋二協力セヨ◇
カサ・・・
「ん?」
しばらく呆然としていたが、風が吹いたのと同時に俺の足元でなにかが揺れた。
前かがみになって、”それ”を拾う。
「紙?なんかのメモか?」
とりあえず開いてみる。白紙だ。
「ったく、誰だ、紙の無駄遣いはいつか天罰が・・・」
『あーーーーっ!!それっ、それ、僕のです!!』
「あ?」
『拾ってくれたんですか?ありがとうございますっ』
金髪の少年(多分中学生)が、穏やかに笑いながら白紙の紙を受け取る。
外国の子供なのか、目が青い。ただ普通の外国人と違うのは、日本語がやけにペラペラで、髪も金というより、オレンジに近い。
そして、青色の瞳が恐ろしいほどに澄んでいた。