【完】校内1のイケメンに恋をした!! 3
…パンジー…。
「花言葉は、純愛。 それと…――、」
「…え?」
「――…いや、なんでもない」
ふ…、と優しい顔をした龍輝さんは、私を見つめながら小さく息を吐いた。
「お前は、花が似合うな」
ドキッ....
“先輩は、花が似合いますね。”
…その言葉は、新田くんと同じ…――。
「…っ……」
私…、
…私は、龍輝さんの声を聞きながら新田くんを…。
ううん…、龍輝さんと会って話す前からずっと、新田くんのことだけを考えていた…。
「…龍輝さん…。 わたし…、」
「………」
「……わたし…、新田くんのことを…」
「真由」
「あ…」
龍輝さんの瞳が、真っ直ぐに私をとらえる。
私の言葉を遮り、そして拒む冷たい瞳…。
「それ以上言うな」
「………」
「わかってるから、もう言うな」
わかっ、てる…?
…龍輝さんは私の気持ちを…――、
「惹かれてるんだろ? その男に」
――…私の想いを、見抜いている…。