【完】校内1のイケメンに恋をした!! 3
ふわり、新田くんに引き寄せられる。
「俺はずっと、先輩が好きでした」
トクン トクン トクン
新田くんの心臓の音がすぐ近くで聞こえる。
そしてそれが、少しだけ速まったような気がした。
「俺は、学園祭であなたを見た時、あなたに恋をしました。
同じ学校に入ってあなたと会い、話をして…、ますます好きになりました。
…あなたは龍輝さんを想ってる。 それを知っていても俺は、あの花をあなたに送ってしまった。
あなたに、俺を想って欲しかった」
私を想ってください。
パンジーの、花言葉…。
“花言葉は、純愛。 それと…――、”
…龍輝さんは、花言葉を知っていた。
だから花を送った新田くんの想いを知り、そして揺れ動いてる私に気が付いた…。
「真由さん」
(あ…)
新田くんが、私の名前を初めて呼んだ。
それと同時に、その距離がまた縮まる。
「ごめんなさい」
ゆっくりと、新田くんの顔が近づく…――。
「龍輝さんに花言葉を教えたのは、俺です」
――…え?