【完】校内1のイケメンに恋をした!! 3
新田くんが、龍輝さんに…?
二人は面識があったってこと…?
「先輩が俺ん家に来る数日前、龍輝さんが花を買いに来たんです」
「龍輝さんが、花を…?」
「先輩へのプレゼントに、と」
…わた、し…?
「…でも結局、その時は何も買っていきませんでした。
というか…、俺と話し込んでしまったので、後日改めて。という形に」
「そう、だったんだ…」
「……その時にパンジーの話をしました。
同時に、先輩に対する俺の気持ちも」
ドキン....
…龍輝さんは、新田くんの気持ちを知っていた…。
「…あの人は笑ってた。
“アイツはみんなを虜にしちまうなぁ”って。
それと同時に、“コクってみれば?”って言ったんです」
「…え?」
「……“アイツは絶対に俺から離れない”って自信満々に笑ってて、ちょっと…というか凄く悔しかった。
でも…、その悔しさよりも、龍輝さんの言葉に納得してしまった。
龍輝さんは凄く凄く先輩を想ってるし、先輩も龍輝さんを凄く凄く想ってる。
だから俺は、先輩を“憧れの人”として見ていようって思った。
見ているだけにしよう。って思ってた」
すぐ近くに居る新田くんが、どこか苦しそうに私を見つめる。
「でも止められなかった。
あの人から先輩を奪おう。 俺のものにしてしまおう。
そう思ってしまったんです」