【完】校内1のイケメンに恋をした!! 3
「チャンスはいくらでもあった。
だけど俺はいつも肝心なところではぐらかして、そんな俺を見てあの子は何も知らないまま笑ってた。
結局それ以上の関係にはなれないまま、今に至る。
まぁ、あの子は今幸せそうに生きてるみたいだから、これはこれで良かったと思ってるけどね」
「…そう、なんですか…」
「……で、そんな微妙な気持ちのままだから綾ちゃんとも微妙なわけ。
綾ちゃんはさ、俺のそういう気持ちを知ってるんだよね。
知ってるのに俺と居てくれてる。
こんな半端な俺を想ってくれてるんだよ。
だから…――、」
大雅さんが、真っ直ぐに私を見る。
おふざけも苦笑いもない、真っ直ぐで真剣な顔。
「――…だから俺は、あの子にちゃんと応えなきゃいけない。 そう思ってる」