【完】校内1のイケメンに恋をした!! 3
「…ムードたっぷりの場所と甘いセリフ、それから愛の花束、かぁ」
大雅さんがどんなプランを立ててるかはわからないけれど、でもきっと二人は上手く行く。
そう思ったら自然と笑顔になれた。
それと同時に…、ちょっとだけ寂しくもなる。
「…花束、か…」
…新田くん曰く、龍輝さんは“私”へのプレゼントとなる花を買いに行ったんだよね。
結局、「また後日」になっちゃったらしいけど。
……その「後日」って、いつだろう?
龍輝さんのことだから「忘れてた」とか言って、永遠に来なかったりして。
…そうなったら悲しいなぁ。
かと言って、自分から「花束をください」なんて言えないし、言いたくない。
「…いつか、きっと貰えるよね」
そう呟き、星の煌めく空をため息と共にそっと静かに眺めた。