【完】校内1のイケメンに恋をした!! 3


……。


新田くんが離れたあと、私たちのそばには新田くんのお母さんが来て、色々なことを教えてくれた。
だから慣れない仕事だったけど、不安は無かった。

もちろん、ずっと一緒に居るわけじゃなくて…、新田くんに呼ばれればお母さんはそっちへ行ってブーケ作りのアドバイスをし、
電話があれば迷うことなく受話器を取り、予約を受ける。

怪我をしているのに、雑務だって手を抜くことなくやっているお母さん。
「凄いなぁ」と思いつつ、「こういう人のお店だから、お客さんの信頼が厚いのかも」と、妙に納得してしまった。


…ふんわりおっとりな人だと思ってたけど、花の話をする時はまるで別人だ。

花のことが本当に好きで、この仕事がお母さんのすべてなんだ。
そうわかったから、私も優ちゃんも真剣に仕事をこなしていた。


でも真剣すぎたせいか…、


「二人ともー、スマイルスマイル!!」


…と、さらりと注意されてしまった。

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