【完】校内1のイケメンに恋をした!! 3
「久しぶりのお泊まりー、って時にちょうど休みでごめんね?」
ニヤニヤと笑う大雅さん。
あー…、あれだ、大雅さんがここに住み始めた最大の理由は、「ご飯を作ってくれる人が居るから」じゃない。
私と龍輝さんの邪魔をしたいからだ。
うん、そうに違いない。
「お前なぁ、ごめんって言うくらいならどっか行けよー」
呆れ顔の龍輝さんがネクタイを完全に外し、ワイシャツのボタンに手をかけて躊躇いなく外していく。
龍輝さんが私の前で服を着替えるなんて、もう当たり前の光景だ。
当たり前、だけど…、
(うわぁ…綺麗だなぁ…)
…だけど毎回、その一つ一つの動きに見とれてしまう。
「あー、龍輝は相変わらず色っぽいねぇ。
これを見てるとこう、すっげー変な気分になって危ないなぁー」
「は?なんだそりゃ?」
「んー、イケメン死ね!ってこと」
「いや、もっとわかんねぇから」
そんなやり取りをして笑いながら、大雅さんはドアの方へと歩き出す。
「んじゃ、邪魔者は消えますんでテキトーにラブラブどうぞー」
……あれ? どっか行っちゃうの?