【完】校内1のイケメンに恋をした!! 3
……。
その後、龍輝さんと新田くんはしばらくの間なにかを話していた。
その間、数名のお客さんが来たけれど、ただ眺めているだけで、そのまま帰ってしまった。
私の接客がダメだったかな…なんて、正直ヘコんでしまったけれど。
それでも私は、笑顔でお店に立ち続けた。
……。
そして、お客さんが誰も居なくなった時、龍輝さんと新田くんが奥から出てきた。
新田くんは数種類の花をバケツから取り、またすぐに奥へ行ってしまい、龍輝さんは、そのまま花を眺め始めた。
……静寂の中に、二人きり…。
ドアは開きっぱなしで開放的なのに、なんだか息苦しくて、辛い。
普段なら何気無い話で笑い合っているに、今は別々の場所に居て別々のことをしている。
やっぱり私たちはもう…――。
「お前は、花が似合うな」
……え?
「前にそう言ったのを、覚えているか?」
龍輝さんが、私を真っ直ぐに見ている…。