【完】校内1のイケメンに恋をした!! 3
「大雅、メシは?」
「外で食うからいいよー。
ほら、たまには後輩ちゃんの相手してやらなきゃ泣いちゃうでしょー?」
「あー、綾ちゃんと会うんだ?」
「そ。 んじゃ、またねー」
ひらひらと手を振り、大雅さんは楽しそうな顔で部屋を出ていった。
会話の中に出ていた綾ちゃんというのは、「四聖獣」と同じ中学出身の桜井 綾(サクライ アヤ)ちゃんのことだ。
彼女は大雅さんたちの2つ下で、今は私の後輩にもあたる。
大雅さんと綾ちゃんの関係は…、なんだろう?
恋人…ううん、友達?
……正直、よくわからない。
大雅さんに聞くと「さぁね〜」と、のらりくらりとかわされてしまい、
綾ちゃんに聞くと「まだ複雑な感じです」と苦笑気味に言われた。
複雑って、なんだろう?
「ねぇ龍輝さん。 大雅さんと綾ちゃんって、恋人だよね?」
「んー? そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないなぁ」
「えー?」
「まぁ、大雅は大雅なりに考えてるだろうし、綾ちゃんだってそうだろ」
うーん…、そうかもしれないけど、やっぱり気になるなぁ…。
「真由」
「へっ…?」
ふわり、龍輝さんの腕が体を包み込む。