【完】校内1のイケメンに恋をした!! 3
……複雑なものは何一つ無い、シンプルな言葉。
シンプルだけど、龍輝さんの想いがいっぱい詰まっていることがわかるその言葉に、涙が自然と溢れ出す。
「わ、私…いっぱい迷惑かけちゃってるのに…」
「俺だってそうだよ。
真由にいっぱい迷惑かけてきたし、これから先だってきっと迷惑をかけてしまう。
だけど俺は、楽しいことや嬉しいこと、辛いことや悲しいことも、全部をお前と一緒に感じていきたい」
「龍輝さん…」
涙がボロボロと溢れ続ける。
私の顔は絶対、涙でグチャグチャになって、凄くひどい顔になっているはずだ。
それでも龍輝さんは私をいとおしく見つめ、私の髪をそっと撫でる。
「俺は一生、お前のものだ」
「あ…」
さっきの私の言葉に答えるよう、龍輝さんは微笑む。
「そしてお前は…――、」
今一度、花束が差し出される。
「――…お前は俺のものだろう?」
真っ直ぐな言葉、真っ直ぐな想い、真っ直ぐな笑顔…。
すべてに胸が熱くなり、涙は流れ続け、そして、泣きながら笑う。
「私は一生…、一生龍輝さんのものです」
みんなの拍手が聞こえる中で花束を受け取って、龍輝さんを抱き締める。
そして私たちは、熱い熱い口づけのもとに、永遠の愛を誓った。