好きって言葉
「...友達か...。」
「...っ...」
強がって必死に堪えていた涙が
机にこぼれ落ちた。
分かってたことなのに、
いざこうなるやっぱ辛いよ。
彼の名前は沢田圭(さわだけい)。
圭との出会いは高校一年生の春。
最初は幼馴染みの本田奏(ほんだそう)の
親友だったから話を聞いてたくらいだった。
だけと、二年生になると
たまたまクラスが一緒になって
たまたま隣の席で
たまたま仲良くなった。
誰からも好かれる人気者で、
いつも自然体の圭の隣にいると
あたしまで勝手に笑顔になってた。
恋に落ちるのは
時間の問題だったのかな。
今はそう思う。
そして、
告白する決意をしたんだ。
...見事に振られたけど。